2021.12.20葬儀コラム

年末年始に葬儀を行うときには

師走も半ばに入り、年末に向けて慌ただしい時期となりました。
 

毎年この時期には、次のようなお問い合わせをいただきます。

もし年末年始に亡くなったら、お葬式はできますか?

12月29日~1月1日の間にご身内でご逝去があった場合、
そもそも葬儀を執り行うことはできるのか?
通常の葬儀のときと変わる点はあるのか?

そういった疑問だと思います。
 

結論からお答えすると、
火葬場が開いていればお葬式はできます!
 

それでは、年末年始のお葬式について、もう少し詳しく見てゆきましょう。
 
 

 
 


葬儀社は年中無休です

 

弊社ワンハートセレモニーは年中無休です。
おそらく他社さんも同様だと思います。
 

年末年始であっても深夜・早朝を問わず、
ご葬儀の連絡を頂ければ寝台車でお迎えに伺います。
 

葬儀ができない日(後述します)であっても、

  • 故人様のお迎え、ご安置先への搬送
  • 故人様のお身体の処置
  • 葬儀の打ち合わせ
  • などを行います。

ご相談やお問合せならば通常と変わらず年中無休でご対応いたします。
 

ところで、「葬儀社は年中無休」と書いてみたものの、
広いニッポンです、”正月三が日は定休日”というレアな葬儀社もあるかもしれませんね。
もしもあるなら、逆に教えていただきたいです。
 
 


正月の火葬場は基本お休みです

 

葬儀社は年中無休ですが、火葬場にはお休みがあります。
 

下記の流れをご覧いただくとお分かりの通り、
告別式が終わると故人様は荼毘にふされます。
つまり火葬場が休みだとお葬式は完結しないのです。
一般的な葬儀の流れ
 

そこで問題なのが、
火葬場の休みはいつなのかです。
 

主要な休業日は次の通り。
1.友引の日【一部の火葬場】
2.年始【ほとんどの火葬場】
 

まず友引の日についてです。
この日に葬儀を行うとあの世に引っ張られる、と言われます。
根拠のない迷信ですが、友引に休みの火葬場はいまだにあります。
 

弊社の近辺ですと神戸市周辺の火葬場などですね
ただし、こういった火葬場は減少傾向です。
 

次に年始の休みについてです。
試みにワンハートセレモニー周辺の火葬場の休業日をまとめてみました。

休業日
瓜破斎場(大阪市) 1月1日
小林斎場(大阪市) 1月1日
鶴見斎場(大阪市) 1月1日
北斎場(大阪市) 1月1日
佃斎場(大阪市) 1月1日
堺市立斎場(堺市) 1月1日
いずみ霊園(和泉市) 1月1日
ゆうしお(泉大津市) 1月1日・2日
金剛霊殿(河内長野市) 1月1日・2日

日本全国の火葬場の休業日は調べられませんが、
上記の表から推測するに、元旦(1/1)はおそらく全ての火葬場が休業になると考えられます。
 

以上のことから、
もし年末年始にご葬儀をとりおこなう場合、
可能なのは次の日程です。
 

通夜 告別式/火葬式
12月29日 12月30日
12月30日 12月31日
1月1日 1月2日
1月2日 1月3日
1月3日 1月4日

お分かりでしょうか?
元旦には告別式や火葬式は行えないということです。
 

要するに↓の日程での葬儀はできないんですね。

通夜 告別式/火葬式
不可能な日程 12月31日 1月1日

もし年末年始にご逝去され、日にちがあく場合、
お葬式の日までご自宅か民間施設にご安置
させていただきます。
 
 


年末年始にお葬式をすると

 

元旦に告別式や火葬式ができないのは分かったが、
そもそも年末年始に葬儀をしても大丈夫なの?

とお考えの方もいらっしゃると思います。
 

もちろん大丈夫です!
実際の傾向をお伝えすると、

年末の場合
できるだけ12月31日までに葬儀を終わらせたいという方が多いです
年始の場合
正月三が日は避けて1月4日以降に葬儀を行いたいとのご希望が多くなります

その理由ですが、
1.ご参列者への配慮
ことわざ(一年の計は元旦にあり)にもあるように、物事は最初が肝心と考える方は多く、
1年の始まりに葬儀にご参列してもらうのは気が引けるとご当家は考えるからです。
 

2.年末年始は宗教者もご多忙
神社仏閣でも除夜の鐘や初詣などの行事が重なり、年末年始は多忙な時期です。
そのため、正月三が日以降のご葬儀となる場合が多くあります
 

とは言え、
正月三が日にかけて葬儀を執り行うことももちろんあります
 

その際の注意点としては、
一般葬(広く告知をして多くの参列のある葬儀)ではなく、家族葬にて式を行い、
遠方の親族・一般の方には後日告知をして、自宅へお参りに来ていただく
ようにする
ということです。
 
 


エピローグ ~元旦に告別式を行ったお話~

 

最後に、
弊社スタッフ藤井が体験した、二十数年前のお話をご紹介します。
 

年末にお迎えに伺ったお客様より、
大晦日(12/31)に通夜・元旦(1/1)に告別式
どうしてもこの日程で行いたいとの要望を受けました。
 

当時も公営の火葬場は休業ですので、
民間の火葬場に無理を言い、心づけを多く渡して(当時はまだ残っていた習慣;^_^A )
元旦に火葬場を開けてもらいました。
 

無事に葬儀は終わりましたが、
その後、火葬場の職員さんから連絡が入り、
「来年以降は元旦の火葬は受けないから」と釘を刺されたとのこと(;><)
 

葬儀屋さん歴20年超の大ベテランでも、
後にも先にも元旦の葬儀はこの一回だけです。
 

ちなみに、元旦にも関わらず、100名近くのご参列があったそうです。
やはり珍しかったのでしょうね。
 
 

以上、
年末年始のお葬式にまつわるアレコレでした。
なにはともあれ、もしものことがあれば葬儀社に連絡を入れてください。
すぐに駆けつけてくれますよ。
(ワンハートセレモニーへのご連絡ならコチラです)
 

今回も最後までお読みいただき有難うございましたm(_ _)m
皆さまのお役に立てれば幸いです。