2022.2.14ワンハート通信
【健康2次被害?】この冬、突然死が多い件について

スタッフの個々の活動や考えなどをご紹介してゆきます。
この記事では「コロナ」というデリケートな話題に触れていますが、
あくまで、いち葬儀社スタッフの雑感です。
エビデンス等はありませんのでご了承ください。

よろしくお願いします
2022年2月現在、
新型コロナウイルス・オミクロン株がここ大阪でも猛威を振るっておりますが、
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
日本でコロナウイルスのことが騒動になって、丸2年になりますね。
私も定期的に厚労省のホームページを見て、動向をチェックしております。
厚生労働省のホームページ
今回のオミクロン株は巷で言われるように、
罹りやすいけれど、重症化はしにくいようですね。
厚労省のデータを見ながら、
めちゃザックリ計算してみたところ、
●罹りやすさ → デルタ株の4倍
●重症化しやすさ → デルタ株の1/10倍
●死亡率 → デルタ株の1/4倍
ぐらいの感じでした(雑な計算です(^_^;)
ウイルス陽性者の死亡率は0.1%ぐらいでしたので、
インフルエンザ位の毒性でしょうか。
以前の記事(「コロナ禍での葬儀は実際どんな様子なのか」)でも触れたとおり、
葬儀屋さんは普段から感染対策を行う職種ですし、
ワクチン接種も当たり前、
式場の感染対策には特に気を配っています。
ですから、いかにオミクロン株が猛威を振るおうとも、
今日も我々は粛々とご葬儀をお手伝いしておりますよ。
今回はコロナと無関係ではないかも知れない
ある事象が増えている点について考えてみたいと思います。
1.コロナでの死亡率は減っているけれど・・・
突然ですが、
実はこの冬、突然死が増えています。
食事中、入浴中、就寝中など、タイミングを問わず、
突然お亡くなりになる方の数が今冬は多いのです。
皆さんご高齢ではありましたが、
それまで普通に生活されておられたようです。
スタッフの間でも「この冬は多いね、何故だろ?」と話題にしておりました。
また、手続きに訪れた市役所でも、
「本日は受理した死亡届けが全て、死体検案書やけど、何かあるの?」
と職員さんに逆に尋ねられるありさまです。
ということは、
これは弊社だけの事象でなく、他所でも増えてる!
と思わされた次第です。
あと、”この職員さん、詳しいなぁ”とも思いました。
少し説明が必要ですね。
2.自宅で亡くなるとどうなる?
病院でご逝去された場合、
お医者様がその場で死亡診断書(しぼうしんだんしょ)を書かれます。
では、ご自宅で亡くなる場合はどうなるのでしょうか?
在宅療養を受けており、かかりつけのお医者様がおられる場合であれば、
ご自宅で”もしもの事”が起こっても、そのお医者様が死亡診断書を書いてくれます。
(事前にもしもの時のことを相談しておくと、より安心です)
問題なのは、
自宅で突然息をひきとったり、
病院へ緊急搬送されたものの、24時間以内にご逝去された場合です。
その場合、警察が介入します。
事件性がないかご遺体をあらため(=検視)、
それから死体検案書(したいけんあんしょ)が発行されます。
(事件性が疑われると解剖される場合もあります)
役所の職員さんを「詳しいな」と思ったのは、
死体検案書が多い = 病院以外で(突然)亡くなった人が多い
ということを理解していたからです。
3.突然死の原因を考えてみる
死体検案書にはお亡くなりの理由が書かれています。
冬場の突然死の場合、その多くは急性の心筋梗塞が原因ですね。
(この辺りは経験則ですが・・・)
冬場に心筋梗塞が多いのは、暖かい屋内から寒い部屋や屋外にうつると、
血圧が急に変動したり、血管が過剰に縮まったりするからです。
いわゆる【ヒートショック】ですね。
冬場は心筋梗塞が多いのです
(国立循環器病研究センターより)
冬場に突然死の故人様をお迎えにあがることは珍しくないのですが、
今冬はその件数が例年の何倍にもなっていることが異常だと感じている訳です。
(↑あくまで感想ですが、全国の統計を知りたいところですね)
4.コロナ自粛の弊害か?
2020年春ごろから始まったコロナ禍により、様々なことの自粛を余儀なくされています。
特に重症化のリスクが高いとされるご高齢の方々、
感染を避けるために、なるべく自宅から出ないようになったのではないでしょうか。
自宅への巣ごもりが思いがけず長期化してしまい、
様々な弊害が起こっているようです。
「コロナで外出自粛 高齢者の健康に深刻な影響」(NHK News Web)
「外出自粛の長期化が日本人に招く3大弊害」(東洋経済)
コロナ疲れや、コロナ太りに始まり、
ひどくなると、不眠やうつに至るようですし、
ご高齢の方なら、筋力低下による転倒や骨折、
人と会わないことによる認知機能の低下などが報告されています。
要するに、自粛生活が長引いたことで、
老若男女を問わず身体が弱まっているのだと思います。
元気だったおじいさん、おばあさんが、ちょっとした事で入院した途端、
急に老け込んだ、という話に似てるかもしれません。
ということで、
高齢者の身体がコロナ自粛の長期化で弱まっており、
その為にヒートショックが多発。
それがこの冬に自宅で突然死が増えている原因ではないか
と考えている次第です。
5.その対策は?
実は昨年末、私の母親も道でつまずいて転倒し、上腕を骨折しました。
高齢が原因なのはもちろんですが、
少なからずコロナ自粛による運動不足が影響していると考えています。
リハビリが終わったら筋トレさせよ( ✧Д✧) カッ!!
と思っとります。
コロナ自粛によって健康を損なうことを
【健康二次被害】と呼んでるサイトがありました。
健康二次被害防止コンソーシアム
そちらでは、この二次被害を防ぐための対策が4つ紹介されています。
2.正しい食事をする
3.質の高い睡眠をとる
4.人とのかかわりを持つ
うーん、全くもって仰るとおりで反論の余地はないのですが、
何というかフツーですよね。
健康診断でいつも言われてる気がします・・・(^^;)
ともあれ、
コロナ感染を恐れるあまり、
過度な自粛を続ける局面もそろそろ限界ということかもしれません。
今後は、いままで通りの感染対策に加え、
積極的な健康対策を生活に組み込んでゆくことが必要なようですね。
普通といえばフツーなのですが、
それが「WITHコロナ社会」での新しい生活様式
なのではと思いました。
6.余談ですが
シニア向けの筋トレ動画を探していると、
台湾のお役所が制作してる動画がありました。
あと、タキミカさん(瀧島未香さん)ってスゴイですね。
日本最高齢のフィットネスインストラクターだそうです
それでは、最期まで読んでいただき
有難うございましたm(_ _)m