2021.7.2葬儀コラム

【大阪】コロナ禍での葬儀は実際どんな様子なのか

先日、友人から次のように言われました。
 
「ひょっとしてさー、、●●(←わたし)は
もうコロナにかかり済みなん??
・・・・・・
だって、葬儀屋なら緊急事態宣言とか関係ないやん。
人が亡くなれば病院に迎えに行くだろうし、
対面で人と話すやろうし」
 
なるほど一般の方からはそんな風に見られるのですね。
でも、
安心して下さい!
まだ罹ってませんから!!

 
詳しくは下に書くとして、
思うに、葬儀屋さんは元々ウイルス免疫力が高めかもしれません。
 
とはいえ、昨今のコロナ禍で色々と制限が多いのも事実。
今回はコロナ禍で葬儀はどのように執り行われているのかを説明します。
 
 
と、その前に大前提です。

 新型コロナウイルス感染症によりご逝去された方について、
ワンハートセレモニーでは葬儀のお手伝いを行っておりません。 

 
1)葬儀後、担当スタッフを自宅待機させたりPCR検査を受けさせる人的余裕がない(少数精鋭なのです)
2)大阪納棺などワンハートセレモニーの通常サービスをご提供できない等、サービスに格差ができる
 
申し訳ありませんが、以上の理由の為です<(_ _)>
 

それでは本編です。
 

 


葬儀社の感染対策

葬儀屋さんにとって感染対策はデフォルトです


コロナも怖いのですが、世の中にはもっと怖い感染症があります。
身近なものでは、B型肝炎・C型肝炎・結核などでしょうか。
肝炎は完全治療が難しいですからね。
 
やっかいなのは故人様をお迎えにあがった時の病院の対応。
故人様が感染症を有していても、基本的には教えてもらえません。
守秘義務個人情報保護というやつですね。
 
したがって、
自分の身は自分で守る!
これが葬儀屋さんの考えです。
 
コロナ禍以前より、葬儀社スタッフは、
手洗い・うがい・消毒・手袋着用は当たり前に行っていましたし、
各種の予防接種も受けまくりです。
 
コロナ禍で大きく変わった点は、
お客様の前でもマスク着用になったことでしょうか。
 
そんな訳で、あくまで私見ですが、
葬儀屋さんはもともと免疫力は高いように思います。
 

アブない感染症(厚労省ホームページより)

 
 


ご遺族の反応

家族葬は少人数化

一日葬は増加

直葬(ちょくそう)は微増傾向


家族葬をお手伝いすることの多い弊社ワンハートセレモニーですが、
これまでは20名~50名くらいが一般的なご参列の人数でした。
コロナ禍ではご遺族のみ10名前後の家族葬が増えましたね。
 
ご当家が悩まれるのは、ご親戚の方々を呼ぶか/呼ばないかです。
結論的には次の2パターンに分かれています。
 

1)訃報を知らせ、参列する・しないは各々の判断に任せる
2)遺族のみで葬儀を済ませ、事後報告する

ただ、遠方のご親戚ですと来阪することに抵抗があるようです。
大阪は土地柄、九州や四国出身の方が多く、
そちらにお住まいのご親戚からは、
大阪に行くのは怖いから遠慮すると、はっきりとお断りになる方も多い印象です。
 
葬儀社からは通常よりも広めの式場をご提案しています。
式中に「3密」になることを避けるためですね。
 


ご参列が10名以下になると、
1日葬を選ばれる方が多いです。

 
弊社のみでの傾向でなくよその葬儀社さんを見ていても、
はっきりその傾向が出ています。
 
1日葬では通夜を行いませんので、
堺市立斎場でお通夜を行うと、
隣の式場はお通夜ナシということが多く、
少し寂しい感じになっています。
 


「家族以外、親戚は呼ばない」
とはっきり決めているご当家は、
直葬(ちょくそう:火葬のみのお別れ)を選ばれる傾向です。
 
極端に直葬が増えた訳ではないですが、
例年と比べ微増している印象ですね。
 
 


式場での感染対策

消毒やマスク着用などひたすら基本の徹底です


コロナ禍では「不要不急の外出」を自粛するよう求められています。
ただし、
葬儀は要&急な事態ですので、
今日も全国各地で粛々と執り行われています。
 
もちろん各社、感染対策を行っているわけですが、
完全な正解はないので、
ひたすら基本の徹底を行うのみです。
 
ワンハートセレモニーの取り組みを順に説明します。

1.消毒と検温

入口ではまずアルコール消毒を行っていただきます。
あわせて検温を行い、もし37.5度以上ありましたら、
申し訳ないですが、お引き取りを願います。
(その旨は事前に喪主様にお伝えします)


 

2.マスク着用

式場内では、スタッフはもちろん、
参列の方々、宗教者の先生もマスク着用です。

 

3.ソーシャルディスタンス

式場内のイスの間隔は1.5m~2m空けて並べ、
密にならないようにしています。

写真は堺市立斎場の大式場です。
通常なら70席の式場ですが、
コロナ禍では30席に減らして運用しています。

 

4.式場の換気

式場は通常よりも一回り大きめの会場をご提案し、
空気がこもらないようします。
入口のドアは開放し換気を良くします。
冬はどうしても寒くなってしまいますが・・・^_^;

 

5.食事は持ち帰り弁当

一同集まっての会食を避けたいとのご要望があれば、
持ち帰りのお弁当を手配します。
会食の場合でも、
間隔を空けて着席するなどの基本は徹底します。

 


まとめ

1.消葬儀屋さんは普段から感染対策を行っている

2.家族葬は少人数化・一日葬は増加・直葬は微増傾向

3.式場での感染対策はひたすら基本の徹底


以上、書き出してみると地味ですね・・・
医療関係の方ならもともと当たり前のことばかりでしょうし、
今や飲食店やスーパーなどサービス業に携わっている方々にも
すっかり定着してしまった事柄ですよね。
 
現場というのは地味な基本の積み重ねで成り立っているのですね。
 
最後にひとつ、
行政のエラい人たちに苦言を呈したいのは、
ワクチン優先接種の対象に葬祭関係者も入れて頂きたかったこと。
 
病院や高齢者施設に日常的に出入りする立場ですからね。
 
ただ、ワクチン接種も進んでることですし、
うっとうしいマスクから解放される日も近いかもしれません。
 
司会者、宗教者の先生、
発声する立場の方々にとって、
マスクってはかなり苦しいんです(>_<)